株式会社B Inc.、こどもIoTを実現する、こどもパソコン 『IchigoJam』ver 1.3 をリリース!

こんにちは!IoT研究所のチサトです。
今回は、こどものプログラミング教育ツールソフトウエア『IchigoJam』と、IoTプラットフォーム『sakura.io』に関するtopicsです。

IchigoJam BASIC ver1.3

 

jig.jpグループのIchigoJamを用いたプログラミング学習に関する企画を行う株式会社B Inc.は、セットアップ不要・シンプル・安価なこどものプログラミング教育ツールソフトウエアとして開発した『IchigoJam BASIC(イチゴジャム ベーシック)』のver1.3を2019年1月25日よりリリースしました。

『IchigoJam』とは

『IchigoJam』は小さなメモリ(RAM4KB)で動作するIchigoJam BASICをOSとして搭載したプログラミング入門用ワンボードマイコンです。
IchigoJam BASICは、LEDを付けたり消したりするプログラミングの初めの一歩から、テレビゲーム作りを1時間程度のワークショップで体験できる、プログラミング学習用に開発されたOSで、はんだづけや、ブレッドボード上で組み立てる工程からの電子工作の体験学習もできます。
IchigoJamの累計発行ライセンス数は、2018年末時点で46,000を突破しました。

ビデオケーブルでテレビにつなぎ、PS/2キーボードを差し込み、microUSBを電源としてつなぐだけで、プログラミングの学習を始められます。
NXP Semiconductors社のマイコンであるLPC1114FN28用のOS、IchigoJam BASICと『IchigoJam』の回路図を、ご自分でご利用する方には無償で、プログラミング教材としてなど、第三者へ販売・提供する個人や企業向けにライセンス販売を行っています。

<製品仕様>
製品名      :IchigoJam (イチゴジャム)
CPU        :NXP LPC1114 @ 48MHz
メモリ      :4KB
プログラミング言語:IchigoJam BASIC
グラフィックス  :32×24 テキスト(PCG対応)/NTSCビデオ出力
16×6 テキスト(PCG対応)/AQM1248A液晶ディスプレイ
キーボード    :PS/2キーボード(ファームウェアでJP/US選択可能)
I/O        :ボタン、汎用入力x4(アナログ入力x2)/LEDx1、汎用出力x6
(IO切替により入力最大x10、出力最大x10、アナログ最大x6)
PWM x4(2ch)
シリアル入出力(TXD/RXD) 最大115,200bps
記憶媒体     :内蔵Flashメモリ4つ/外付けEEPROM対応
参考価格     :1,500円(税抜)
拡張機能     :株式会社ナチュラルスタイル製 PanCakeを接続することで、
80×45 16色+4和音に対応 http://pancake.shizentai.jp/

IchigoJam公式サイト   : https://ichigojam.net/

 

IchigoJam BASIC ver1.3でできること

B Inc.と、インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネットは、2018年6月に、IoTやAI、ビッグデータを活用したデータ事業において業務提携を発表し、その一環として、今回のIchigoJam BASIC ver1.3を発売しました。
IchigoJam BASIC ver1.3では、さくらインターネットのIoTプラットフォーム『sakura.io』を用いたデータのやり取りがより簡単にできるようになります。
『sakura.io』は、モノとネットワークでデータを送受信するためのsakura.ioモジュール、通信環境、データの保存や連携処理に必要なシステムを一体で提供するIoTのプラットフォームです。

従来のIchigoJamでは、sakura.ioモジュールの仕様を把握してプログラミングする必要があった通信処理を、コマンド一つで実現できます。
また、sakura.ioモジュールとIchigoJam BASICを接続しやすくするためのIchigoJam互換機『IchigoSoda』(さくらインターネット製)を使用することで、さらに簡単にIoTプログラミングを体験・利用できます。

『IchigoSoda』

 

<バージョンアップ方法>
方法1. 公式サイトからファームウェアをダウンロードしご自身でバージョンアップ
方法2. PCNの有償バージョンアップサービスを利用 https://pcn.club/products/
※製品「IchigoJam」のver1.3への対応は購入時期、販売店によって異なります。

 

IchigoJamの生まれた福井県鯖江市では、全12校の小学校のクラブ活動と、全3校の中学校の部活動としてすでにIchigoJamが導入されています。
2020年の小学校でのプログラミング学習の必修化を受け、B Inc.は学校の先生向けの支援や、各地のワークショップに向けた学習教材、応用事例の紹介をより充実させていくことを目指しているそうです。

オープンデータやIoTによってプログラミングの可能性が広がる現代社会において、“こどもIoT”へ通じる、こどもたちの教育・成長に期待されますね!

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