IoTネットワークの位置情報サービス「Atlas WiFi Private DBサービス」提供開始へ!

こんにちは!IoT研究所の見習い研究員Chisatoです。
本日は、京セラコミュニケーションシステム株式会社が提供開始した、IoTネットワーク「Sigfox」の位置情報サービス「Atlas WiFi」に関するtopicsです。

京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下KCCS)は、IoTネットワーク「Sigfox(シグフォックス)」の位置情報サービス「Atlas WiFi(アトラスワイファイ)」に、「Atlas WiFi Private DB(プライベートデータベース)サービス」を追加し、2021年3月23日から提供開始しました。

Atlas WiFiの仕組み

IoTネットワーク「Sigfox」について

Sigfoxは低価格・低消費電力・長距離伝送を特長とするグローバルIoTネットワークです。LPWA(Low Power Wide Area)を代表するネットワークとして欧米を中心に72カ国で展開されており、日本国内においては、KCCSが唯一のSigfoxオペレータとしてインフラ構築およびネットワークサービスの提供を行っています。
Sigfoxを活用したサービスは、全国の600社に及ぶSigfoxパートナーにより各地ですでに展開されており、見守り、農業、物流・アセット、環境、設備など、幅広い分野での活用が進んでいます。

Sigfoxの位置測位サービス

Sigfoxの位置測位サービスには、Sigfox基地局をベースにした「Atlas Native(アトラスネイティブ)」とWi-Fiを用いた「Atlas WiFi」があります。
「Atlas WiFi」は、Sigfox通信が可能な場所であれば、Wi-Fiアクセスポイントを活用することで屋内・屋外問わず低消費電力で位置情報を取得できるサービスです。Wi-Fiスキャン機能を持ったSigfoxデバイスがWi-FiアクセスポイントのMACアドレスをAtlas WiFiデータベースへ送信し、数十メートル精度の位置情報(緯度、経度、想定精度範囲)を取得します。

「Atlas WiFi Private DBサービス」概要

Atlas WiFi Private DBサービスは「Atlas WiFi」の拡張サービスです。
特定のWi-FiアクセスポイントをあらかじめPrivate DBサービスへ登録することにより、Sigfoxデバイスが収集したWi-Fiアクセスポイント情報から緯度経度に加えて付加(フロアや建屋)情報を提供するサービスです。
ユーザーが希望するWi-Fiアクセスポイントの緯度経度と付加情報をPrivate DBに登録でき、それらの情報を利用できるようになります。
これにより位置情報の精度向上や、より詳細な位置情報の取得が可能になり、同一敷地内の複数建物間や同一建物内のフロア間、同一フロア内でのアセットのトラッキングや位置測位などに活用いただけます。
物流分野をはじめ位置情報を活用するさまざまな分野で、Sigfoxネットワークを利用できます。

サービスメニュー

■Basic(専用モデル):ユーザー専用のデータベースを利用し、Wi-Fiアクセスポイントの管理・運用が可能です。
■Shared(共有モデル):複数のユーザー間でデータベースを共有し、他ユーザーが登録したWi-Fiアクセスポイントの情報も取得可能です。

 

位置情報の精度向上と、より詳細な位置情報の取得が可能になる、IoTネットワーク「Sigfox」の位置情報サービス「Atlas WiFi Private DBサービス」に注目です!

シェアする

フォローする