こんにちは!IoT研究所の見習い研究員Chisatoです。
本日は、「IoT World 2019」に出展したオン・セミコンダクターの新しいAIソリューションと、IoT向けの幅広い低電力の製品に関するtopicsです。
高効率エネルギーへのイノベーションを推進するオン・セミコンダクターは、2019年5月13日~16日で開催される「IoT World 2019」で、ビルオートメーション、スマートホーム、民生機器、およびインダストリアル IoT向けの幅広い低電力の製品群と、完全にバッテリフリーのプラットフォームを紹介しました。
人工知能(AI)を用いたイメージングとオーディオ処理などの、新たに立ち上がっている分野向けの新しいソリューションも展示されました。
コネクティビティ、バッテリフリー動作において
IoTの重要な要素の1つであるコネクティビティに関して、オン・セミコンダクターは、Zigbee® Green PowerやBluetooth® Low Energyなどの規格をサポートした、幅広い最高クラスのソリューションを展示しました。
AXM0F243 独自仕様RF SoC(System-on-Chip)のデモを通して、真に差別化されたアプリケーションを求めている機器メーカーから得られるメリットを理解できます。この強力なシングルチップ・ソリューションは、ソフトウェアで定義し、27~1050 MHzの幅広いプログラマブルな周波数を提供します。
RSL10 SIP(System-in-Package)をベースにしたRSL10 センサ開発キットでは、スマートセンサ技術を、作業用安全ヘルメットやスポーツ用ヘルメットなどの新しいモニタリングアプリケーションにおいて、どのように活用すれば、怪我を検知して無線でメッセージを送信できるか、に焦点を当てました。
また、スマートRFID センサ製品シリーズでは、実装の容易さ、新らたな長距離機能、および資産追跡やコールドチェーンのデータロギング機能など、インダストリアル IoT にもたらされるメリットも紹介しました。
オン・セミコンダクターは、複数の環境発電プラットフォームにより、バッテリフリーおよびメンテナンスフリーIoTを実現する上で中心的な役割を果たしてきました。
受賞歴があるBluetooth Low Energy Switch および新しいRSL10ソーラーセル・マルチセンサ・プラットフォームも展示され、イベントトリガーによる無線機能および連続的なセンサモニタリングを紹介し、低速データ転送メッシュネットワークを実現するNCS36510トランシーバをベースにしたバッテリフリーのZigbee Green Powerプラットフォームも展示しました。NCS36510は、業界最小のRx電流性能を備えています。
ビデオ&オーディオエッジAIソリューション
ウェアラブル端末および防犯カメラに関しては、AR0431 CMOSイメージセンサを中心にしたデモにより、日中または夜間の光の状態に関わらず、最小の電力消費で高品質の画像をいかに実現できるかを実演しました。4 MP センサは、1フレーム毎秒(fps)の動作時の電力消費はわずか8 mWです。AR0431は、ウェアラブル・アプリケーション向けに、スローモーションビデオを120 fpsの画質で記録できます。
拡張現実(AR)および人工知能(AI)などの、新興のIoT市場をサポートする新らたなイメージングおよびオーディオ処理のイノベーションを先行展示し、独自の560 x 560ローリングシャッタ型イメージセンサのデモでは、指紋読み取りや虹彩認証のようなAIを用いた高速画像処理機能を実演しました。
また、オン・セミコンダクターのオーディオプロセッサをベースとする低コストのオーディオソリューションも展示されました。デモでは、オーディオエッジAIがスマートホームやスマートビルにおいて、いかにデバイスを音声制御できるかを示します。
Strata Developer Studio™ に対応した新しいプラットフォーム
エンジニア向けに、シームレスでパーソナライズされた安全な環境を提供するStrata Developer Studioも展示しました。
この革新的なクラウド接続型プラットフォームは、より迅速に、かつ容易に評価ボードや開発ボードを取りあつかえる方法をエンジニアに提供することで、開発期間を大幅に短縮します。
Strataは、最新のマニュアル、製品情報、デザインノートとアプリケーションノート、およびリファレンス・デザインのファイルを提供しており、業界で最も包括的な設計ツールとなっています。
オン・セミコンダクターが提供する高効率エネルギーへのイノベーションに今後も注目です!