ARの研究開発をするスタートアップのKAKUCHOが、webARの技術提供開始へ!

こんにちは!IoT研究所の見習い研究員のChisatoです。
本日は、KAKUCHO株式会社がAGC株式会社へ技術提供を開始した「webAR」に関するtopicsです。

KAKUCHO株式会社がAGC株式会社技術本部材料融合研究所および生産技術部へ、AR技術の普及と利用の活性化、並びにAGCの開発スピード向上を目的に、技術提供を開始しました。

「webAR」とは?!

これまでARを利用する時には必ず、多大なコストのかかるスマートフォンアプリの開発が必要でした。そのアプリ開発そのものが不要でARを体験できるのがwebARです。今お持ちのホームページ、webサイトにAR機能を直接実装することができ、国内のスマホブラウザでは90%以上をカバーしています。アプリをダウンロードする手間がないので、非常に手軽にARで実寸大の製品の確認が可能です。
https://webar.pro/

AGC株式会社への「webAR」提供背景

研究開発の現場での設備開発者は、要求される機能を基に、仕様やコスト・納期を考えながら設計を行った後、図面としてモノづくりの見える化を行っていました。
しかし、設備開発者と素材の組成開発者との間で完成形のイメージを共有していく上で認識の差を埋める為に、これまでは、3D-CADの導入を開始しVRや3Dプリンターの活用に加えてきましたが、さらなる誤差の解決の手段としてwebARの試験使用を決めました。
今回、KAKUCHOよりAGCの材料融合研究所、生産技術部に技術提供を行うことで、開発設備の良し悪し、現場のレイアウト、作業性、安全性などをwebARで瞬時に判断し、的確なプロトタイプを回すことによってアジャイル開発を促進していきます。
アジャイル開発とは、ソフトウェア開発のプロジェクトの進め方の定義の一つで、短期間で開発を見直す手法を取ることが特徴です。
webARを介して開発者同士のコミュニケーションを促進し設備開発のスピードを上げることで、素材開発全体のスピードアップに繋がることを期待しています。

今後の「webAR」の展望

開発現場というモノづくりの最上流において、予算や納期の縛りを回避しながら、初期段階での有効な検証を実施しアジャイルな研究開発を促進するツールとしてwebARの有効性が期待されています。
また、KAKUCHOは、全ての人がシームレスにARを利用できる世界を目指しています。インターネットが普及した今、ホームページを持つことが当たり前になり、スマートフォンを持っているほぼ全ての人がwebARを利用できる環境にあります。
2020年の春に商用化される5Gでは、これまでの約10倍の速度でインターネットが利用できるようになり、ARのクオリティも約10倍のものが提供できるようになります。ARデバイスの普及も相まって、今後爆発的にARは普及していく見込みです。
KAKUCHO社は、「webAR」の、導入スピード・導入コスト・利用ハードルの低さ、といった最も導入しやすいサービスが、企業のAR利用をサポートする事で、誰もがARを簡単に使える世界を目指しています。

世界で一番簡単なAR「webAR」のサービスに注目です!

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