IoTデバイスのサイバー攻撃耐性を高める「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」とは!?

こんにちは!IoT研究所の見習い研究生Chisatoです。
本日のtopicsは、製品の信頼性向上や管理コスト低減に貢献する「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」をご紹介します。

株式会社日立ソリューションズ・クリエイトは、日本で初めてFiredome, Inc.と、IoTデバイスのサイバー攻撃対策製品である「Firedome」の販売代理店契約を締結しました。
本製品を活用し、IoTデバイスへのサイバー攻撃の耐性を高めることで、製品の信頼性向上や管理コスト低減に貢献する「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」を2022年3月30日から販売開始しました。

ソリューション開発背景

近年DXの加速に伴い、防犯機器、自動車、事務機器、産業機器などといったIoTデバイスを活用した業務革新はこれからも拡大していくことが見込まれます。その一方で、IoTデバイスをめぐるセキュリティ脅威も、サイバー攻撃被害を受けると事業継続が脅かされるなど、深刻なものとなってきており、総務省がIoTデバイスメーカーに対して、2020年4月以降に販売するIoTデバイスへのセキュリティ対策を義務付けるなど、その重要性は増しています。
「Firedome」は、IoTデバイスに組み込んでセキュリティ対策ができるという特長を持ち、監視カメラやロボットなどへの組み込み実績を有しています。フィージビリティスタディにおいては、IoTデバイスに対する攻撃者の偵察活動(ポートスキャン)、不正アクセス(パスワードの総当たり攻撃)、既知・未知のマルウェア実行などに対して効果が認められました。また、その際のIoTデバイスに対する動作負荷も軽微であることも確認できました。これらの優位性から、IoTデバイスのサイバー攻撃耐性強化を強力に支援できると判断し、「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」の提供に至りました。

「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」の概要

「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」は、IoTデバイスのセキュリティ対策について高度な技術と知識を有するFiredome社のセキュリティ製品「Firedome」を、IoTデバイスメーカーが製造するデバイスに合わせてカスタマイズして提供します。導入後は、日立ソリューションズ・クリエイトがIoTデバイスの状態を継続的に監視してレポートするなど、運用をサポートするため、IoTデバイスメーカーは運用負担を少なくセキュリティの強化を図ることが可能です。

本ソリューションでは、導入からその後の運用/保守までトータルでサポートします。
まずはPoC(有償)で効果を体験して頂き、本ソリューションの導入前/導入後でサイバー攻撃をシミュレーションすることで、有効性を確認いただきます。

「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」の提供メニュー

「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」の導入メリット

本ソリューションの導入により、IoTデバイス利用者の事業継続にも貢献します。
以下導入メリットを紹介します。

1. セキュリティ対策の実装によりIoTデバイスの製品価値向上

IoTデバイスへの負荷を抑えたセキュリティエージェントを組み込むことで、既知・未知を問わず、さまざまなサイバー攻撃リスクを低減するため、IoTデバイスのサイバー攻撃耐性を高め、製品の付加価値が向上します。
IoTデバイスメーカーの“作る責任”として、出荷後の脆弱性を狙った攻撃からIoTデバイスを保護することで信頼性を確保することが可能になり、セキュリティの不安からIoT活用を見送っていた企業にも安心して利用いただくことができるようになります。また、導入済みのIoTデバイスでも、ファームウェア/ソフトウェア更新の一部として容易にインストールすることができます。

2.運用サポートにより稼働中のIoTデバイスの管理コストを低減

日立ソリューションズ・クリエイトのセキュリティチームがIoTデバイスの運用をサポートし、脆弱性(セキュリティリスク)の有無や稼働状況をモニタリングし、IoTデバイスメーカーに報告します。また、有事の際には、障害調査や情報不正流出の痕跡調査など、インシデントレスポンスのサポートも行います。
多くの企業や複数の拠点で稼働するIoTデバイスをセキュアな状態に維持できるようになり、管理コストを低減できます。

 

IoTデバイスへのサイバー攻撃の耐性を高めることで、製品の信頼性向上や管理コスト低減に貢献する「IoTデバイス向けセキュリティソリューション」に注目です!

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