こんにちは!IoT研究所の見習い研究員Chisatoです。
本日のtopicsは、映像通信を必要とするIoT向け双方向映像通信サーバーサービスをご紹介します。
株式会社R2(RemoteRobotics)は、モノのインターネットとするIoTデバイスとの映像通信において、100ms以下の超低遅延映像送受信、遠隔操作通信を実現するメディアサーバーを日本で提供開始しました。
サービス背景
パソコン間の通信ではWebRTC等を利用した低遅延の双方向映像通信技術が発達してきました。モノのインターネット(Internet of Things、略称:IOT)においても、リアルタイム性を必要とする通信技術は欠かせません。しかしながら、IoTデバイスは、一般的にハードウェアの処理性能が低く、映像の遅延が大きく生じてしまいます。
特にIoT分野においてリアルタイムな通信を必要とするドローン、遠隔操作ロボット、コネクテッドカー、医療用ボディーカメラなどで、映像が遅延してしまうことがリモートロボティクス分野において課題となっていました。
R2の提供するサービス、ロボットのコントロールを目的とした『Spider』では500ms以内の遅延、とマルチチャネルで高画質な映像を通信する『Moth』では100ms以内の遅延を可能としています。『Spider』はRaspberry Pi 3以上、『Moth』は、ESP32以上の利用を想定しています。
低遅延IOVTサーバーの利用例
R2が提供する映像通信サーバーサービスでは、通信端末の処理性能や通信環境に合わせて映像処理や送受信レート等を最適化する技術により遅延の少ない映像通信を実現しています。すでに日本国内で特許の出願を済ませています。
自動運転車への利用
自動運転による買い物配送サービスを実現し、超高齢化社会に伴う買い物弱者、高齢者にも格差なく共に生活できる街づくりに貢献する、自動運転配送サービスや、増加しつつある自動運転サービスの前提となるモニタリング、有人オペレーティング機能のオペレーティングセンターサービスを自動車、AIなど自動運転関連サービス企業に提供する、自動運転オペレーションセンターサービスにも利用が期待されています。
ドローンカメラへの利用
低遅延の映像送受信は、ドローンカメラへの利用も期待されています。リアルタイムでの映像の送受信により、より安全かつアクティブにドローンを活用できます。
病院・介護施設でのボディカメラへの利用
医療現場で、患者の状態、現場を分析するために使用されるボディカメラ。このような簡易的端末においても、遅延のない映像通信が可能です。
デバイスと通信環境へ最適化した安定した超低遅延映像通信、遠隔操作を実現する、映像通信を必要とするIoT向け双方向映像通信サーバーサービスに注目です!