Nordicの通信モジュールと丸紅ネットワークソリューションズの回線サービスを組み合わせたIoTソリューションとは?!

こんにちは!IoT研究所の見習い研究員のChisatoです。
本日のtopicsは、丸紅ネットワークソリューションズとNordicが提供するIoTソリューションをご紹介します。

ソリューションプロバイダの丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)と、有線・無線・クラウドを組み合わせた高品質なネットワークサービスを提供している丸紅ネットワークソリューションズ株式会社(以下、丸紅ネットワークソリューションズ)は、ルウェー・オスロを拠点とするファブレスの半導体メーカーNordic Semiconductor K.K.(以下、Nordic)のセルラーIoTモジュールと独自のSIMを組み合わせたIoTソリューションの提供を開始します。

産業機器のIoT化と5Gの普及に向けて

産業機器のIoT化が進み、通信機能やセンサーの搭載により新たな付加価値が生まれています。遠隔手術やコネクテッドカーなどの高速接続や超低遅延が必要な用途では5Gの普及が見込まれる一方、通信容量が小さく大量接続が必要な産業用途では低コストかつ低消費電力が求められ、LPWA(Low Power Wide Area)の導入が進んでいます。
既に欧米ではLoRaWAN規格やSigfox規格などの導入が始まり、今後は4G通信として普及しているLTE Cat.M1およびNB-IoTに対応した製品や通信事業者のネットワーク対応が予想されています。

MSYSが取り扱うNordicのnRF9160について

nRF9160は、LTE Cat.M1およびNB-IoTに対応した小型・省電力のIoT向けセルラーモジュールです。LTE通信モデム/RFフロントエンド/パワーマネージメントに加え、ユーザアプリケーション専用の32bit MCUを統合したSiP (System-in-Package)モジュールを10㎜x16㎜サイズに収め、欧米・中国・豪州をはじめとする世界各国で電波使用上の関連法規と通信キャリアの適合認証を取得しています。

32bit MCUにはArm® Cortex®-M33とフラッシュメモリ1MB/RAM256KBを搭載し、Arm TrustZone™とArm CryptCell®によりユーザアプリケーションをセキュアに実行します。ADC・PWM・I2C・SPI・UART などのペリフェラルを内蔵したため外部MCUを必要とせず、小型・省電力のIoTセンサーノードとして利用可能です。3.7V駆動時の消費電流はパワーセーブモードで4μAと低消費電力を実現しています。
既にeSIMに対応済みで、今後ソフトSIMにも対応予定です。さらに、オプションでGPS機能を選択することが可能です。また、オープンソースをベースとしたSDK(ソフトウェア開発環境)が無償で提供されています。

新たなIoTソリューションについて

丸紅ネットワークソリューションズは株式会社NTTドコモの回線網を使用したフルMVNO通信サービス事業者で、SIMおよびeSIMを発行しています。LPWAではLTE Cat.M1に対応し、IoT/M2M用途に最適な通信サービスと料金プランを提供します。また、NOKIAのグローバルIoT通信サービス「WING(Nokia Worldwide IoT Network Grid)」と連携しているため、ユーザは国内の契約だけで世界198の国と地域でサービスを利用でき、世界中の端末の利用料金を一括管理することが可能です。

MSYSおよび丸紅ネットワークソリューションズは、nRF9160セルラーIoTモジュールと丸紅ネットワークソリューションズのSIMを組み合わせた提供を開始し、従来のセンサーデバイスやクラウドサービスを組み合わせることで、最適な通信料金プランで広く海外でも利用できるIoTソリューションを提供します。
MSYSは物流・資産管理やインフラ・環境監視などの市場に向けて本ソリューションを提供し、3年後に10億円の売上を目指します。

Nordicの通信モジュールと丸紅ネットワークソリューションズの回線サービスを組み合わせたIoTソリューションに注目です!

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