こんにちは!IoT研究所の見習い研究員Chisatoです。
本日のtopicsは、Matterport社のシステムにAIチャットボットを組み込んだ、AIチャットボット「ObotAI VR」をご紹介します。
株式会社ObotAIは、Matterport Inc.と、ライセンス契約を締結し、技術供与を受けて「ObotAI VR」をリリースしました。
「ObotAI VR」は、VR空間で美術館や工場見学などの観光、戸建てのモデルハウスや新築マンションのモデルルーム見学、アパレルショップに来店したお客様へリアルタイムで多言語対応(接客)が可能な、体験型AIチャットボットです。
また、AIチャットボットは、VR空間で生まれた「知りたいこと」に回答するだけではなく、VR市場初の集客ツールとしても活用することが可能です。
1.開発の経緯
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、3密と呼ばれる「密集」「密接」「密閉」を避ける生活や、県をまたぐ移動の制限などを余儀なくされています。こうした制限による不便な点を解決するツールとしてリリースしました。
新型コロナウイルス感染症の収束後も「ObotAI VR」を活用し、ニューノーマルとして定着させることで、ユーザーや顧客に対して、体験型サービスを提供することが可能となります。
2.「ObotAI VR」とは?
接触や移動を不要とした、制限のないVR空間で生まれた「知りたいこと」に対して、24時間365日多言語回答が可能なAIチャットボットです。
「ObotAI VR」は、お持ちのスマートフォンや、パソコンに対応しているため、VRゴーグルを購入する必要がありません。
「ObotAI VR」の特徴は、VRという世界を楽しみながら、マーケティングツールとしての利用が可能となるところです。
対人であると面倒に感じられやすい、アンケート記入や会員連携は、アイコンや会話のテンポを工夫し、ゲーム感覚で行動を促せるため、コンバージョンアップに繋がります。
3.機能の紹介
「ObotAI VR」の特徴を3つ紹介します。
1,8言語へ対応
日本語のみならず、ネイティブスタッフによる翻訳で「英語」「中国語簡・繁」「韓国語」「ロシア語」「タイ語」「ベトナム語」に対応しています。
文化の違いなど、特性を理解した違和感のない会話に近いコミュニケーションを可能にします。
2,24時間365日対応可能
ライフスタイルに寄り添うことが可能なため、営業時間外などによる、機会損失を最小限に抑えることができます。
また、業務の効率化を目指せることから、コストの削減も可能です。
3,有人対応への切り替え機能
有人対応への切り替えを可能にすることで、人でなければ回答できない、折り入った内容に対しても対応することができます。
活用イメージ
顧客が見ているエリアや商品に合わせて、自動的に該当のECページへ誘導できたり、LINE連携やアンケートを促すことで、趣向に合った商品を自動的に紹介できるWeb接客を実現します。
以下のような様々な利用シーンで利用可能です。
モデルルームなどの内見<住宅業界・不動産業>
壁をタッチすることで、壁紙の質や色味を知ることができたり、内装設備等の特徴や説明をチャットボットで知ることができます。
また、内見のときに実施されるアンケートは、VR空間を歩きながら、チャットの質問に回答して収集できるため、顧客のニーズを把握することが簡単になります。
VRショッピング<アパレル業>
お探しの洋服をチャットで質問することにより、リアルに近い接客を可能にします。見込み客に対しては、LINE連携を促すことで、個別にセールのお知らせやクーポンの贈呈を行い、継続的な関係を築くことができます。
美術館や工場見学などの観光<観光業>
実際に五感で感じることも大切ですが、塾や学校など学びの場で、教科書などの2D世界から、リアルに近いVR空間で学ぶことによって、さらに興味を沸き立たせ、理解を深めることができます。
計測作業の業務効率化<建築業界>
閉所や高所など、危険と隣り合わせな施行現場では、安全確認のために確認作業が多くなります。
Matterportは、赤外線を使用して、空間内を正確に計測できるため、360°自由自在にあらゆる角度から、複数の人間が確認できるようになります。
計測作業に対してのコストを削減しながら、安全管理の体制を強化できる点は、働き方改革にも繋がります。
多言語チャットボットが専属ガイドとしてサポートし、VR空間の中で生まれた「知りたいこと」をその場で解決したいという、顧客ニーズに合わせたサービス「ObotAI VR」に注目です!